「企業の森」植生調査の実施(2011年8月1日)

8月1日に企業の森の運営にあたり何かとお世話になっている「里と水辺研究所」様に依頼して、企業の森の植生調査を行いました。
※詳しい植生調査の内容はこちらのファイルをご覧ください
⇒⇒企業の森・黒田電気(川西市黒川)植物調査報告書
夏は植物が伸び盛り。5月に行った森開き式典の会場付近も膝ぐらいの雑草でいっぱいになっていました。
 
 
植生調査は生物多様性の今後の推移を確認するためにまず植生の現況を把握し、
その植生調査に基づいて今後の整備方針を決める為に行います。
サンプリングに次から紹介する3か所の10m×10mのポイントに
ロープを張り、その中の植物の生育状況を調べました。

・ポイント①<ヒノキ人工林>

10m×10mの区画内に生育している木の直径、高さ、地表に生えている植物をくまなく記録して行きます。このヒノキの人工林は間伐されてこなかったため、密生して、暗い林となっているため。地面にはあまり植物が見られません。
将来間伐した結果、どのように植生が変化して行くかが楽しみです。

・ポイント②<コナラを中心とした雑木林>

黒川の里山で典型的なコナラを中心とした雑木林です。
高木層にはコナラの他にクヌギが林立しています。低木層には常緑樹のヒサカキやソヨゴが目立ちます。また春にきれいな花を咲かせる夏緑樹のモチツツジも多く生育しています。
ヒサカキやソヨゴなどの常緑樹の低木を除伐し林内を明るくし、モチツツジが咲き誇り、多様な植物が生育できる林を目指します。

・ポイント③<アカマツを中心の雑木林>

尾根に沿ってアカマツ林が群生しています。かつてはマツタケも採れたそうです。*マツ枯れと思われる倒木が所々で見られます。アカマツの他はヒサカキ、ソヨゴ、コナラなどが見られます。
マツ枯れなどの枯損木の伐採、倒木の整理を行うとともに、ヒサカキやソヨゴなどの常緑樹の低木を除伐し、多様な生物が生育できる林を目指します。

毎年この3ヶ所のポイントを調査し、森林整備によってどのように植生が変化するかをご報告します。

 

*マツ枯れ
外来種であるマツノザイセンチュウがマツの中で増殖し、マツの葉が枯れてしまい、そのままマツが枯れ死してしまう木の病気。マツノマダラカミキリが媒介している。戦後から被害が拡大している。