201802

地球環境貢献活動特別プログラム 2006年10月

今回で3回目を迎えた地球環境貢献プログラム(日本アイ・ビー・エム、財団法人オイスカ)は九州 福岡県・熊本県の2つの地で行われ、黒田電気グループから計21名の役員および社員が参加いたしました。 福岡県では、財団法人オイスカの西日本研修センターで海外研修生と寝食を共にし、農作業や森林保全体験、開発途上国の実情など多くのことを感じることができました。会場を移した熊本県では、樹齢の異なる人工林を見学し1本の樹を成長させるために多くの時間と苦労、管理が必要であることを学びました。また、「蔓きり」や「間伐」の作業を行うことで、森林を守り続けることの難しさ・厳しさも体験することができました。

日本の森林率は現在67%と言われておりますが、およそ4割が「人工林」であり手入れが必要な状況にあるそうです。森林を維持・管理することはとても長い年月とパワーが必要なのですが、年々森林を管理する人が減少していることが日本の大きな問題となっています。
今回の活動では、森林を管理するお仕事の一部である、植林と間伐に参加しました。

森林には「木材の生産」「動物の生息の場」や「おいしい水をつくる」という役割の他にも重要な機能があり、人々の生活には無くてはならない存在です。

【自然災害防止する】

森林があるのと、降雨などによる土壌の浸食や流出が抑えられ、裸地との比較では、土砂の流出量に100~200倍もの差が出るといわれています。

【渇水や洪水を防ぐ】-森のダム-

森林は、落葉・落枝などの堆積物や土壌生物が多くすむ表土がスポンジのようになって、雨水をすみやかに地中に浸透させる働きがあります。その能力は裸地と比べると3倍と言われています。この機能により雨水はゆっくりと河川に流されることから、洪水や渇水が緩和されます。
このようなことから森林は「緑のダム」といわれています。

【地球温暖化防止への貢献】

地球温暖化に大きな影響を与えている、二酸化炭素を吸い込む力があります。
森林は空気中の二酸化炭素を取り入れて、光合成に利用し、酸素を吐き出します。現状の石油や石炭を燃やし続け、さらに森林が減少していくと地球温暖化が一層進んでしまいます。

東南アジアを中心とした国々からの研修生を受け入れています。日本の農業や養鶏技術、生活習慣を習得し、母国に持ち帰り将来の国の発展に貢献するリーダーを育成することが目的です。今回はこの西日本センターで研修生と共に1週間生活をしました。