201802

球環境貢献活動特別プログラム 2004年10月

2004年9月18日~9月25日まで地球環境貢献活動推進の一環として黒田電気グループ社員4名が財団法人オイスカ日本アイ・ビー・エム株式会社の地球環境貢献特別プログラムに参加した。現地の人々の温かいおもてなし、子供達の笑顔、仲間、自然に囲まれて過ごした8日間は、かけがえのない一生の宝物となった。

マングローブという特定の名称のついた植物はありません。マングローブとは、熱帯・亜熱帯地方の海岸線や河口域に繁茂する植物群の総称です。この総称が先行する形で世の中に知れ渡りました。
マングローブの成育には「満潮」や「干潮」の潮流の変化が必要です。また、熱帯・亜熱帯地方で繁茂する植物でタイの風土に適した植物といえます。しかし、そのマングローブ林が危機に瀕しています。

タイのマングローブ林が減った理由
・ 炭や燃料を作るために乱伐
・ 養殖用の池を作るための皆伐
・ 戦争中の枯葉剤による影響
とされています。
この事から、世界的にはCO2の吸収率の低下により地球温暖化に繋がり、国と しては災害に歯止めが利かず、生態系としては、そこに生きるえび、かにや他の魚介類にとって餌をとる場所であり,生育の場所が失われることになります。これは非常に悲しいことです。

地元の方が掘ってくれる穴にマングローブの苗木を植え、その上に足でしっかりと土をかぶせ、最後に添え木に 苗を結び付けました。ここで注意しなければならないのが、苗木が真っ直ぐになっていること。斜めになっていると満潮になったときに苗木が抜けてしまうようです

「朝、干潮時に植林を開始するのですが、だいたい昼頃から雨が2時間程度降ります。
一度雨が降ると、水位はグングンあがり、2時間後には植えたばかりのマングローブが見えなくなっていました。
苗は以外にデリケートで根本を持たないと折れてしまいます。私は不本意ながら2本ほどダメにしてしまいました。大切なのは水の中に埋もれても流されないように真っ直ぐ、しっかり添え木に縛ることです。」 (斉藤さん)

1.長袖、長ズボン、水足袋が基本

タイの日差しはとても強烈です。
植林中は、長袖・長ズボンを着用し、帽子やサングラス などで直射日光を避けないと体力がもちません。
また、植林地は、ぬかるみで歩きにくい上に木の根があらゆるところ突出している沼地です。怪我をしないためにも水足袋が必需品なのです。

2.雨具(カッパ・かさ・ビニール袋)

天気が変わりやすく、スコールに見舞われることがありますので、カッパやかさが重宝します。そしてビニール袋も必需品。カメラや財布などの大切なものを雨から守ってくれます。

3.Tシャツ・タオル

真剣に作業を行っていると暑さも手伝って、大汗をかきます。
また、泥もたくさん被ってしまいますのでTシャツの替えとタオルは何枚あっても足りないぐらいです。

「雨に見舞われた日には水位も高くなり、実際に苗木を植える作業よりも、ぬかるみに足をとられ、水中を移動する為に時間をとられることが多々ありました。こんな環境下では水足袋が大活躍してくれます。」(高松さん)

オイスカでは、植林活動と共に、実際に現場の海で暮らす子供達に環境の大切さを教育する活動「子供の森計画」を1991年からスタートした。それは、「現場とかけ離れた地域に住む人よりも、実際の現場(海)に住む子供たちにこそ、マングローブの大切さを教えるべきだと考えたからです。」
(オイスカ・スタッフ春日智美さん)

「子供の森計画」に参画している学校のひとつであるハプサイダム小中学校を訪ねた。ハプサイダム島は本土から小船で40分ほど離れたところにあり、途中、右手にミャンマーの国境がうっすらと浮かび上がり、奥にはアンダマン海がひろがるのが見えた。黒田電気・IBM・メクテックから、島の子供たちにバスケットボールとサッカーボールそしてセパタクローのボールをプレゼント。

「プレゼントしたボールで子供たちと遊んでいた時のできごとです。私も夢中で遊んでいたら履いていたビーチサンダルが壊れてしまいました。一人の女の子がそのサンダルを優しくとり、校庭の隅に座って一生懸命直してくれました。そんな事いいのに、、、きっと一緒に遊びたかったはずなのに、、、彼女の優しさと実直さに胸が熱くなりました。」(斉藤さん)

子供たちにボールをプレゼント
プレゼントのお礼に踊りを披露

日程 時間 スケジュール 宿泊
9月18日 夕方 NH-915(全日空) 成田18:15 → バンコク 22:30 ナライホテル
(バンコク市内)
9月19日 終日 11:00集合。それまでは自由行動

9R-364 バンコク13:15 → ラノーン 14:25
ラノーン到着後、夕日の見えるView Pointへ行く(ミャンマーとの国境)



「大自然!植林に来たのに、飛行機からの眺めは一面緑で以外でした。夜の写真しかないのが残念ですが」(高松さん)

近くで食事をしながら、オイスカさんの現地スタッフの方々と初顔合わせ。

ホテル着後、オイスカさんから支給品をもらう。
T-シャツ2枚(グレー、緑)水足袋、ジャンバー、植林の冊子

ロイヤルプリンセスホテル
(ラノーン)
9月20日 終日 ホテルよりトラック(バス?)で船着場まで移動。

移動後、歓迎式が開かれ、林野庁の方、村長さんから歓迎の言葉を頂き、IBM中村さんからも挨拶。



その後、ボートで植林地へ向かう。



「今回大活躍することになるエンジンむき出しのこの船。この船のエンジンを動かすには、とにかく紐が必要なのです。エンジン中央に紐をグルグル巻きにして、コマのように思いっきり引く!そしてアクセルはピンと張られた紐を上から指で押すと前へ進む仕組み。完璧に手作りのにおいがしました。」(斉藤さん)

11:30~雨が激しくなってきて一時避難。-山小屋でお弁当-

14:30雨が止まず、水かさが増えてきたので、植林中止。
ロイヤルプリンセスホテル
(ラノーン)
9月21日 午前 午前中植林
「"苗を植える部隊"と苗が流されないように竹の棒と結ぶ"紐結び隊"の2班に分かれて作業をしました。どちらも経験しましたが、私は紐結び隊の時間が長かったと思います。植林部隊の数が多くて追いつかない!地道な作業ですが、黙々と紐を結び職務を全うして行く自分に少し酔ってしまいました(笑)。」(菊岡さん)



多忙な中、上杉社長も植林に参加
 
9月21日 午後 午後、キャンプ地パトへ移動。

植林地からバスで1時間、その後ボート(エンジン付)で上流へ一時間。

キャンプ地を通り過ぎて、そこから川へ飛び込み1時間ほどライフジャケットをつけて泳いでキャンプ地へ。

テントの前でキャンプファイヤーを囲んで夕食。

「キャンプ地パトは、なんとシャワー、トイレ、洗面所付き。
こんなジャングルの中にこの設備は驚きました。川の水を倦厭していた女性陣もシャワーの声に喜んで浴びに行きました。よく考えれば分かるのですが、このキャンプ地は電気もなく夜トイレに行くのにも口で懐中電灯をくわえていくような場所。あのシャワーは実は川の水だったのです。」(斉藤さん)



「キャンプ地でおもてなしを受けました。マンゴスティンやランブータンなどのお皿いっぱいのフルーツを着実に食べ尽くしていく私。それを見ていた女の子がビニール袋にフルーツを詰め出した。何しているの?と聞くと、私が夜中、テントでおなかをすかせないようにと、袋に詰めてくれていたようなのです。さすがの私も夜中までは食べないよ~と思ったけれど、そんな心遣いが嬉しく、幸せな気持ちにさせてくれました。今回の活動で一番嬉しかったエピソードです。」(菊岡さん)

竹を使っての飯盒炊爨

村人から土地の歴史などについての説明。

2人1つのテントで就寝。寝袋、枕、ブランケット支給
キャンプ地パト
9月22日 終日 朝、竹でお湯を沸かし、モーニングコーヒーを頂く。

朝食:タイ風雑炊。
食後、パトより出発。帰りは竹のイカダ(エンジンなし)で4時間

船着場より、バスで1時間ほど行きホテルへ。

夜、ラノーン温泉の足湯へ行く。



夕食:林野庁の偉い人の家に招待され、大宴会。

ダンス&カラオケ。
ロイヤルプリンセスホテル
(ラノーン)
9月23日 午前 朝食:タイ南部の地元料理の朝食。(ロティー、コーヒー、紅茶)

船着場まで行き、船で30分ほど行ったところにあるCFPハプサイダム学校訪問。

ボール等を寄付し、子供達と遊ぶ。

ナライホテル
(バンコク市内)
午後 9R-365 ラノーン15:05 → バンコク 16:25  
夕方 さよならパーティータイスキ屋さんにて  
9月24日 日中 バンコク市内見学

エメラルド寺院、ワットポー見学。

午後は、マッサージ組みと自由行動組みに分かれて行動。

夕食は、シーフードレストランにて。

前回参加のIBMタイの2名が食事に参加。



食後、ナイトバザールへ行く。

NH- (全日空) バンコク 23:50 → 成田 翌朝 7:55
機内泊

第3回地球環境特別プログラム参加メンバーからの一言

いたる所に笑顔があった。言葉は通じない、でも心から 笑えた。
帰国して今、このプログラムに参加して私の考え方が大きく変わったように思えます。
以前より、ボランティアには興味はありましたが、私から率先して動く事もなくただ毎日を過ごしていました。ラノーンにてはじめての植林、地球環境の為とは言えこの一本がどれほどの価値がある事なのか?
膨大な問題に対する小さな事なのかもしれません。
ただ、タイの人々の温かさを心で受け、汗、泥まみれで手を繋いで一つの事に取り組む事が一番大切だったのかもしれません。私が植えた数本のマングローブは、潮の満干により時にはラノーンの温かい日差しを受け、そして時には水中に潜り,今頃少しずつ成長している事でしょう。
本当に忘れられないのは、子供達の瞳、すごくキレイな瞳と屈託のない笑顔。
あの子供達の、あの笑顔、どうしてあれほど素直に他人を敬れるのか。私が指をケガした時、本気で心配してくれた子供。壊れたビーチサンダルの修理に30分かけて必死に直してくれた子供。唄を教えてくれた子供。僕の手を強く握り離さなかった子供。かばんを持ってくれた子供。暑くないかといつも気に かけてくれて、お水を持ってきてくれた子供。どうしてなんだろう、なんであんな風に暖かく振舞えるのだろうか。今、それだけがわからない。一つだけ言えるのは、あの子供達は、何も飾りのない素直な心なのだという事。それは、 あの国がそういう温かい人達で囲まれているからだと思う。
一人じゃ何もできない。でも、何もしないでいるわけにはいかない。あの子供達のあの笑顔を守ってあげられるのなら、小さな事でもやってみたいと思っています。
当り前のようにしていることは、当り前ではない。当り前だと思えていることに感謝する必要があるのです。無力でちっぽけで、こんな私に何ができるだろう?
直接的でなくても、少しずつでも動いていけばきっと何か答えが見えたり、誰かの力になれたりすると信じて行こうと思っています。世界中の子供達が、笑顔で平和に暮らせるように。私なりにできる事を精一杯やって行きたく思っております。
最後にこのプロジェクトに携わってくださった全ての人々に、心から感謝の気持ちを送ります。本当に、いい国だった。本当にいい村だった。そしてまたい つか、すばらしい笑顔に会いにラノーンに行きたいです。

<今後活動へ参加される方へのメッセージ>
仕事を忘れて 水の流れ、木々の茂み、太陽などの普段当たり前に感じている 自然をEnjoyしてみて下さい。
きっと何かが見えてくるはずです!とにかく濡れます。着替えは多めに、水着 をズボンの下に履いておくと便利でした。楽しみましょう! もうそれだけです。

まず始めに、地球環境貢献特別プログラムに関わって下さった皆様に、また、プログラムに参加する機会を頂け ましたことに感謝申し上げます。
このプログラムに参加するまでは、ボランティアや環境問題は何か特別なもの、そして壮大なスケールのものように感じておりました。今回の植林活動も「ボランティア」と言うことでしたが何かをしてあげたという意識は全くなく、一つのことを皆で力を合わせて一緒にしたという気持ちを強く感じ、むしろ私自身が楽しい時間を過ごさせて頂きました。初めて訪れる国で植林という初めての作業、また私は今回の地球環境貢献特別プログラムのうち一部にしか参加することができず参加も途中からだった為、皆と馴染めるだろうかと不安に思うこともありました。
しかし、言葉は通じなくても身振り手振りで話かけてくれたり、エビやカニを捕まえて見せてくれたり、植林に手間取っていると一生懸命に手伝ってくれたりと、暖かい人々に囲まれ、その様な不安はすぐに解消されました。
ラノーンの地元の方々、小学校の皆、オイスカの方々、日本とタイからプログラムに参加した仲間など訪れることもなかっただろうラノーンで、力を合わせて一緒にマングローブの木を植えることができたことは貴重な体験で、私にとってかけがえのないものとなりました。それが地球環境という大きな問題への貢献に少しでも繋がれば、大変嬉しく思います。またいつか、大きくなったマングローブの木を見に行きたいと思います。
ありがとうございました。

<今後活動へ参加する方へのメッセージ>
少しでも関心をもって下さったら是非とも参加して下さい。
素晴らしいタイの方々、仲間、自然に囲まれて、参加する前に抱いていた不安もすぐに解消されました。「ボランティア」でしたが、何かをしてあげたという意識はなく、自分自身楽しく、一つのことを皆で一緒に体験させて頂いたという印象です。
素晴らしい体験をできる貴重な機会ですので、少しの勇気をふりしぼってタイに触れてみてください。

学生時代から挑戦したかった植林。その夢が叶う日がきた!!こんな機会に恵まれるなんて、私はなんてついて いるのだろう。学生時代、エコツアーをテーマに取り組んでいた私にとって、まさに願ったり叶ったりの企画。社内掲示板で、このプログラムが発表された時の喜びは計り知れない。今回私達が植林したのは「オオバヒルギ」という40~50cmほどのマングローブの苗だ。植林方法は苗木をポットからとりだし穴をあけた地面に入れるだけ。あとは土をかぶせ、海に流されないよう竹の棒と苗の枝を紐で結んで1本できあがり。簡単に書いてしまったが、これがなかなか骨の折れる作業である。マングローブが育つ、湿地帯は足を一歩動かすことすらままならい。仲間は次々と転倒し、泥の中に身を投じていく。そんな仲間の姿が勇ましく思えた。まだ、極力汚れないように・・・などと思っている自分が情けない。地元の子供達は慣れているのか、動きが軽かった。私を気遣い誘導してくれるものの、追いつけない。植える事に必死になって気づかなかったが、ふと視線を上にあげると、大勢の子供達が私を取り巻いていた。人からこんなに注目を浴びたのは生まれて初めてかもしれない。全くわからないタイ語を耳にして、ただ笑みでしか応える事ができず歯痒かった。それでも彼らは澄みきった笑顔で、私を安心させてくれる。どこで覚えたのか日本語で「きれい」と声をかけてくれた子供がいた。耳慣れない言葉に思わず大喜びした私をみて、子供達はみな 口々に「きれい」「きれい」と言い出した。無理やりいわせたような格好となってしまったが、私の覇気もぐんと上がり、一層植林に熱が入る。全く興味がなかったタイ語も子供達の講義で少しレパートリーが増えた。今回の植林を通して学んだ事は環境問題だけではなかった。植林中、私を見守ってくれた子供達。下準備に何ヶ月間も費やしてくれたNGO団体。私達を喜ばせようともてなしてくれた地元の方々。そして、共に支えあった日本人の仲間達。たった1週間で私は生涯の財産ともいえる人達との出会いを果たした。彼らの気遣いや真心を私は決して忘れない。そして彼らが教えてくれたことを今度は私が実践していく番だと思っている。最後になりましたが、このような素晴らしい企画に参加させていただいた事を心より感謝いたします。そして、このプログラムに関わってくださった皆様方、本当にありがとうございました。

<今後活動へ参加する方へのメッセージ>
「百聞は一見にしかず}です。自分の目で見て、肌で感じ取ってきて下さい。
百人行けば百通りの想いが存在するでしょう。そこで学んだことは、貴方だけの財産だと思います。思い切り楽しんで下さい。

Thank you everybody to give me opportunity for describe experience.
in Mangrove Planting in Ranong province . This program , under IBM group and Invited company from overseas country such as Thailand , is the second time for me . Last year , I participated with K.Pornchai ( Mektek thai ) on behalf of thai side with both IBM Thai ( MS .Ling and OOI ) . We enjoyed very much with program under the value stream of nature.
 I have kept the good memories from what I have done( Mangrove Planting )
I learned the way of life that different from my lifestyle. I got the friendship from villagers and the IBM members . This year program was longer than last year . Eventhough I spent only 3 days but I knew well how wonderful you have felt. Ranong province is likely small and calm city in thailand. I never known How much Thai people are interested. But we , of course , choosed the best one to do our activities .
 In fact , Not only activities we done , but the friendship will be grown up together with the mangrove are growing up. Every year I could say These are our Mangroved while the villagers who take care them seem to get the benefit from activities too.
 Nevertheless , I think this program is the good one I would like to spend time every year .In Next year , I and our ZKT Members will go to Ranong and Plant together . Hopefully , this program still continual proceed . Thank you all of you to give the good seed to my motherland. And give the our global full of forest and good nature.
 Thank you again . Hope to see you in Thailand some day.