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地球環境貢献活動特別プログラム 2005年10月

昨年に引き続き地球環境貢献活動推進の一環として、黒田電気グループの社員計14名が四国・香川県で行われた財団法人オイスカと日本アイ・ビー・エム株式会社の地球環境貢献特別プログラムに参加しました。木の国綾上町(香川県)で行われた植林や間伐の活動は100名を超える方が参加する一大イベントとなりました。オイスカ四国での約1週間のプログラムではアジア各国から集まる研修生と時間を共有するというとても貴重な体験をし、心に残る素晴らしい思い出を作ることができました。

日本の森林率は現在67%と言われておりますが、およそ4割が「人工林」であり手入れが必要な状況にあるそうです。森林を維持・管理することはとても長い年月とパワーが必要なのですが、年々森林を管理する人が減少していることが日本の大きな問題となっています。
今回の活動では、森林を管理するお仕事の一部である、植林と間伐に参加しました。

森林には「木材の生産」「動物の生息の場」や「おいしい水をつくる」という役割の他にも重要な機能があり、人々の生活には無くてはならない存在です。

【自然災害防止する】

森林があるのと、降雨などによる土壌の浸食や流出が抑えられ、裸地との比較では、土砂の流出量に100~200倍もの差が出るといわれています。

【渇水や洪水を防ぐ】-森のダム-

森林は、落葉・落枝などの堆積物や土壌生物が多くすむ表土がスポンジのようになって、雨水をすみやかに地中に浸透させる働きがあります。その能力は裸地と比べると3倍と言われています。この機能により雨水はゆっくりと河川に流されることから、洪水や渇水が緩和されます。
このようなことから森林は「緑のダム」といわれています。

【地球温暖化防止への貢献】

地球温暖化に大きな影響を与えている、二酸化炭素を吸い込む力があります。
森林は空気中の二酸化炭素を取り入れて、光合成に利用し、酸素を吐き出します。現状の石油や石炭を燃やし続け、さらに森林が減少していくと地球温暖化が一層進んでしまいます。

急勾配な山での植林は、ヒノキと山桜を植えました。土を深く掘り、そこに苗を植えていきます。しっかり土をかぶせて押したつもりでも、簡単に抜けてしまいます。そのようなことの無いよう、3本の指で引っ張っても抜けないようになるまで踏み固めると、植えた後はちょうど平地に植えられたような形になります。

《参加者エピソード…》
当日、私が所属したのは5班(急斜面で作業がとてもきつい場所)担当だったため山に登るだけでも精一杯で、なかなか思うような植林活動ができませんでした。 植林はもっと簡単な事だと思っていましたが、土をかなり深く掘らなければならず、木を植えることの大変さを学びました。また、資源を大切にしなければならないなと痛感しました。(吉田さん)

間伐とは、木の成長過程で過密になった森林を適度な密度にするため、抜き切りをすることです。この作業を行わないと木が太くなることができず、細い状態で育ってしまいます。それでは森林になった際に風害や雪などの被害を受けやすく、また下層植生がなくなり水土保全の役割を発揮することが出来なくなってしまいます。このため、伐採する作業を行います。まずは木をあらかじめ倒す方向を決めてから土より数十センチの部分で切り、倒します。さらに、運び出す為に短くカットしていきます。この日は全て手動ののこぎりを使って行いました。

《参加者エピソード…》
急な坂を登っての植林作業に比べ、間伐作業の作業環境は平地でよかったのですが、意外にのこぎりで切りにくくまた、切った木を運び出す作業が肉体的に辛かったです。(坂本さん)

オイスカ研修センターの研修生は、東南アジアを中心とした国々から主に日本の農業や生活技術を学ぶために 来日しています。その研修内容をしっかりと母国に持ち帰り、将来の国の発展に貢献するリーダーを育成することが目的です。センターでの言葉は研修もプライベートもすべて日本語なので、当初は慣れない言葉もそうですが文化や慣習に戸惑いを感じるそうです。

《参加者エピソード…》
彼らの心の支えとなっているのは、母国への強い思いとオイスカの仲間です。研修生は、宗教や慣習、食べ物も違うにも関わらず、とても仲良く助け合って、支えあって生活していました。それぞれが家族友人と離れている寂しさを支えあうかの様に毎日楽しく笑顔で過ごしています。何かあるとまず自分が行動に移し、よく細かいところまで気がつき働き者です。困っている人がいれば必ず助けてくれます たった1週間という短い間の共同生活でしたが「すごいな」と感心し、 そして自分はどうなのかを考えさせられました。(河合さん)

オイスカ四国の研修生とは約1週間の共同生活を通じて、色々と話す機会がありました。その中でも、知らないことは何でも知識にしようという熱心さ、母国のことを誇りに思う愛国心、何事に対しても 明るい姿勢を持ち、明確な目標があって日本に来ている研修生には改めて感心し、刺激されることが多かったと感じています。

《参加者エピソード…》
私たちプログラム参加者はセンターで研修生たちに教わりながらの生活でした。一生懸命日本語で説明をしてくれる研修生に囲まれての生活は、不思議な感覚で、多くのことを学びました。研修生たちは母国を愛し堂々と母国のことを語ります。そんな研修生の姿を見て、果たして私は外国に行ったときに胸を張って彼/彼女らのように日本を紹介できるだろうか、疑問に思ってしまいました。(山下さん)

2005/10/26
午前 高松空港集合 全国各地から参加者が初対面の瞬間。1週間よろしくお願いします。
午後 昼食 まずは近くの讃岐うどん屋さんに行き、お昼を食べました。
まつたけうどんや豆腐うどんといった珍しいメニューもあり、とてもおいしかったです。
その後、バスで、オイスカ四国研修センター(以下:センター)へ移動しました。バスからの景色は畑・山・民家等・・とてもなごやかな雰囲気でした。
センターのオリエンテーション センターに着き、荷物を部屋に置くと、オリエンテーションが始まりました。
プログラム参加者の自己紹介から始まり、財団法人オイスカの取り組みや目指すものを紹介して頂きました。
その後、センター内を案内してもらい、食堂では普段研修生が教えられている食事のマナーについて再確認をしました。
そのマナーは、箸の置き方から持ち上げ方、米・汁物・主菜・副菜の配膳の位置までに至り、新たに学ぶこともありました。
国旗降下 センターでは、各国の国旗とオイスカの旗を毎朝掲げ、夕方に降ろしています。
これは国旗降下の様子です。
夕食 研修生との初対面は、夕食時です。 お互い少し緊張しながら、話をしました。
初めはとぎれとぎれだった会話も食事が終わるころにはとても盛り上り会話が弾むようになり、食事後も私たちの部屋に集まって色々と話をしました。(河合さん)
名札作り 20時の点呼の後は、木にペイントをして名札を作りました(お互いの名前を覚えるため)。
この後、プログラム参加者だけで30日に行うパーティーの為にこっそり阿波踊りの練習をしました。
2005/10/27
国旗掲揚・掃除 朝食の前に国旗の掲揚とセンターの中の掃除をします。
掃除は、数名ずつ場所別に行いますが、中には日頃なかなか体験できないニワトリ小屋の掃除もありました。
午前 A班豆腐づくり・B班農業 午前中の農作業は主に収穫でした。さつまいも・ピーマン・オクラの3種類を収穫しに行きました。
収穫中も研修生に、どれが採り頃かなのかを教えてもらいながらの作業です。
センターに戻ってからはその日採れた野菜を売り物用に袋詰めにする作業でした。たとえ売り物にならない物が出ても、全てセンターの食事になります。
午後 A班農業・B班国際交流 センターでは海外からの研修生に日本の農業技術を伝えるためにさまざまな作物を栽培しています。
日本の農業技術といっても機械や化学肥料、農薬を使った農業技術ではなく、すべての資源を有効に活用し循環していく有機栽培の技術です。
彼らの国ではそういった肥料や農薬を手に入れるのはむずかしいからです。こういった耕作技術が現地に伝わることで、従来の焼畑農業が減り、ひいては自然林の保護にもつながるそうです。(吉岡さん)
環境に関する勉強会 環境問題を訴える少女、セヴァン・スズキさんの映像や、世界での環境に対する問題など、地球環境の深刻さを再確認し、また知識も増えた勉強会でした。
2005/10/28
午前 A班農業・B班うどん作り 食品加工の授業では、四国らしく「讃岐うどんの作り方」を学びました。手でこねるだけでもかなりの力を要しますが、その後は長い時間上から踏んでの作業となりました。ここで怠ると、しっかりとした「こしのあるうどん」にならないそうです。
午後 A班国際交流・B班農業 国際交流の授業では、ネパール・マレーシア・ミャンマーの3カ国の紹介を聞き、今まで知る機会がなかなか無かったのですが、同じグループで話を聞いたミャンマーの研修生 ターさんとイイさんは、熱心にミャンマーの話しをしてくれました。
ミャンマーのことを今まで知る機会が無かったのですが、この交流のおかげで一気にミャンマーに対して親近感が湧き、今一番行ってみたい国です。(山下さん)
センターの職員の方々と懇談会 オイスカ四国研修センターの職員の方々と私たちだけで、懇談会をしました。
どんな気持ちでお仕事をされているのか、研修生との日々の暮らしの裏側等々、ほぼ全職員の方と色々なお話が出来ました。
2005/10/29
午前 竹細工作り この日は朝からキャンプに行く予定でしたが、雨が降ってしまいました。
そこで、研修生のチューさんが先生になり竹の器や皿を作る竹細工教室が開催されました。
バーベキュー 屋根つき駐車場でバーベキューとなりました。
自分たちで作った竹製の箸や皿、肉・野菜や研修生が作ってくれたミャンマー料理を食べ、楽しいバーベキューとなりました。
午後 自然生態園ガイドウォーク 午後は天気が回復したので、まんのう公園に移動し、公園内をガイドさんの説明を聞きながら散策しました。
まんのう公園では多くのどんぐりや松の実が落ちていて、自然が多く、様々な木々を目にすることができました。(錦織さん)
西念寺に宿泊 その後、かりん温泉で入浴し、西念寺に移動しました。夕飯の前に、ご住職のお経に合わせて全員で木魚を叩きました。ご住職は、「こんなにも多くの国の人が集まって木魚を叩き、そのリズムが合うことは文化を超えたとても幸せなこと」とおっしゃっていました。

夕食後に27・28日の国際交流で学んだことをグループに分かれて発表しました。その国の言葉や文字を教えてもらい、覚えることから外国語の難しさを感じ、研修生の日本語に対する努力にさらに感心しました。
2005/10/30
午前 西念寺の朝 西念寺で迎えた朝は、ご住職と一緒に木魚をたたきながらお経を上げた後に掃除をする、といったスタートでした。朝食が終わるとすぐに一晩お世話になった西念寺を離れ、「満濃かりんまつり」、「国際交流フェスタ」の会場へ出発しました。
午後 地元のお祭りに参加 「満濃かりんまつり」、「国際交流フェスタ」といったイベント会場を2ヶ所訪れました。国際交流フェスタでは、オイスカ四国センターもブースを出していました。
商品が売り切れた時に今までの準備が報われたかのように抱き合って喜んでいる研修生を見て、私たちも嬉しく感じました。
夕方 センターへバスで移動 移動のバスの中では全員で日本の歌を大合唱しました。彼らが日本の歌をよく歌っているのも知っていましたが、みんなで同じ歌を一緒に歌える事自体がとても嬉しく感じました。(伊東さん)
交流会 センターで過ごす最後の夜は、交流会がありました。各々の国のダンスや歌でみんなが一緒になって踊りました。日本文化の紹介ということで…私たちプログラム参加者チームは阿波踊りを披露し、みんなを巻き込んで1つの円を作って踊りました。
2005/10/31
植林・間伐地に向けて出発 5日間お世話になったセンターを後に、植林・間伐の会場である木の国綾上町へ出発しました。
1日参加の方々はこの日の朝、高松駅に集合し現地に向かいました。
午前 開会式 総勢130名が集まったところで開会式が行われ、各団体、企業の方々から挨拶がありました。
植林 思っていたよりもかなりの急斜面。登るだけでも大変な道でした。各班が到着すると、「ここに植えるの?!」という発言が多々ありました。
いざ植林です。土を深く掘り、苗を丁寧に置き、土をかぶせていきます。まずは山から落ちることのないよう、安全に気をつけなければなりません。
昼食 配られたお弁当の他に、近くにとても有名なうどん屋さんがありました。四国にきたらやっぱりうどん!こしがあり一気に食べれてしまう、うどんでした。
午後 間伐 午後は移動して違う山に入りました。間伐の作業は時には大怪我や命の危険を伴う作業である、と言われています。
木を切り倒した後は、山から運び出す為にさらに短く切ります。ほとんどの方々が慣れない力仕事に苦戦しました。
閉会式 植林・間伐を終えて閉会式を行いました。閉会の挨拶の中で「山を守ることの大変さについて聞き、また今は立派な山でも昔はほとんどが木の無い状態だった」という事を伺い、新たな驚きがありました。
解散 1週間のプログラム参加者は、センターの方々とお別れです。
短い期間でしたが、とても濃い多くのことを学びました。10カ国から集まった研修生との一期一会。素晴らしい出会いと体験は、よい思い出となりました。
2005/11/01
終日 IBM環境シンポジウム IBM環境シンポジウム(於:香川県民ホール)に参加し、IBM様や香川県や高松市の環境への取り組みに関して勉強をしました。
17時 解散。帰路へ。 関係者の皆様、素晴らしい一週間をありがとうございました。
お疲れ様でした!

この活動に参加し実際に体験すれば、自分の中での環境問題や社会貢献への意識を少しでも変えられるのではないか"と思いこの活動への参加を希望しました。オイスカでの研修では研修生がいろいろな国から日本に来て日本語や農業を熱心にまた大変明るく学んでいることに感心しました。
研修では東南アジアのさまざまな国から来ている研修生と生活を共にし、いろいろな会話をすることによって、あたりまえのことですが地球にはいろいろな歴史や文化をもっている国があること、またその中で自分は日本人であることを再認識しました。
こういったことはもちろん頭の中では分かっていることですが、日々の仕事や生活の中に埋没していると、とかく物事を自分中心の狭い範囲でしかに考えなくなってしまいます。日本人として普通に生活していることが実はすでに贅沢で、環境にも負荷をかけているということを常に心がけておく必要があると感じました。企業は利益をあげることももちろん重要なのですが、企業が存在できるのは社会あってのものなので、企業として社会に対してできることを積極的にすすめる必要があると痛感しました。今回の体験で得られたことをできるだけ多くの人に伝え、来年の環境貢献プログラムに進んで参加してもらえるような社内の環境づくりに努めて行くとともに、私も机上の計画だけではなく、少しでも環境をよくするためのActionをしたいと思います。

OISCA四国研修センターは、研修生にとっては今後の生活の為の勉強の場であり、規律や規則は厳しいものです。時間も細かく決められており、常に数十名みんなとの共同生活です。家族と離れて暮らす研修生の中には、幼い子供さんが自国にいる方もいて、日本での生活はとても寂しいのではないかと思い、実際に尋ねてみました。すると返ってきた答えは、「確かに寂しいし心配だけど、日本に来るチャンスは人生一度あるかないか。自分の今後の生活、自国の経済成長のためを思うと頑張れる。」というものでした。その答えを聞いて、彼らが容易に外国へ行ける状況ではないということに初めて気がつきました。そのとき、普段自分が物事を自分の状況や基準において、一方的に見ているのだということにも気がつきました。
31日に行われた植林・間伐活動では、ただ木を植えればいいというものではなく、その後の間引きやその他のケアが色々と必要だという事が分かりました。今回の活動を通して、多くの人たちが協力することで大きな力(パワー)が生まれることに感動すると共に、普段の生活でも一つ一つの小さな積み重ねが環境とのバランスの上に成り立っていることに気づきました。この1週間は、環境だけでなく、海外の状況や自分自身のことを色々と考えさせてくれるいい経験が出来たと思います。

幼い時に山と海に囲まれて育った私は、ずっと環境問題に興味がありました。でも残念ながら興味があっただけで、実際に行動に移したことがありませんでした。正直に言うと何をしたら良いかがわからなかったのかもしれません。これを機会に体で環境を感じてみたい、と強く思い参加しました。プログラムに参加した7日間、私は環境以上に人の温かみを感じました。研修生のみなさんはしっかりと夢を持って日本に来ていて、お互いに支えあいながら日々勉強に精を出していました。母国に帰って教育をしたい、母国にもOISCAを設立したい、など目をキラキラさせて話をしてくれました。
スケジュールが過密だと、きっと研修生たちも疲れているのだろうと思っていたのですが、その様な時こそ、大声で笑ったり満面の笑みで研修生たちは話しかけてきてくれました。そんな研修生たちがとても輝いて見え、見習わなければいけないと反省することが沢山ありました。日々会社と家の行き来で忘れがちだった「人の温かみ」を彼/彼女たちに教わりました。このような触れ合いを通して、日本だけでなくほかの国も含めた世界中の人々と共に環境や人間に関してもっと話し合い、考えていかなければいけないと思いました。自分一人だけで、あるいは日本だけで考えていても、解決できないことは多いと思います。まわりに呼びかけながら行動に移していく、という運動を地道にこなしていくことで、これからの世界が良い方向に向かって行くのではないかと、痛感しました。そして自分もその運動に積極的に参加していきたいと思っています。

今回プログラムでは海外研修生と夜遅くまで話せる機会があり、他国の同年代の人がどのような考えを持っているかを知ることができました。海外研修生たちは皆、目標を持って日本へ来ており、将来を見据えて生活していることが話を聞いていると良くわかります。生活水準という差があるのかもしれませんが、自分の目的意識の低さを自覚されるとともに、とても良い刺激を受けましたと思います。また、海外研修生は知識を得ることに対してとても貪欲で、少しでも知らない言葉があると私たちに聞き、熱心にメモしている姿が印象的でした。
植林活動は人が足を踏み入れないような急な斜面で行われました。一歩足を踏み外すと大事に至るような場所で、私は一人で必死に登っていました。周りを見ると海外研修生たちは植林に参加しているお年寄りの手を取って急斜面を上っていました。この光景を目にしたとき、自分を恥ずかしく思いました。この行動を当たり前のようにやっている研修生が偉いのではなく、当たり前のことにも気づかなかった自分が恥ずかしいのだとこのとき感じました。
今回のプログラムでは、「何かを得る」という自分の出発前の目標を達成することが出来ました。今の私の生活では決して得ることの出来ない貴重で大切なものです。本当に参加してよかったと感じたプログラムでした。

今回のプログラムの大きな目的である環境保護・日本の農業・国際交流は、関連性が薄そうな感じを受けますが本当は密接に繋がっていることがわかりました。というのは、オイスカ四国研修センターでは10カ国から集まる研修生がお互いの文化や宗教の違いを認め合いながら共同生活をし、日本の農業や生活技術を学んでいます。その暮らしの中には「ごみを出さない」という考えが浸透しており、隅々まで見ると環境を考えたサイクルが出来上がっていました。また、植林や間伐の活動では、自然を育てることの大切さだけでなく難しさも感じました。消費することはとても簡単ですが、補うことは長い年月だけでなく多くの人の努力が必要とされるという事に気付くことが出来ました。
又、研修生の方々には大変な刺激を受けました。疲れていても明るく接する姿勢、国の将来を心配する愛国心、全てを学んで帰ろうという熱心さ。そんな彼らの中には「生まれ変わったら日本人になりたい」と思う人もいるそうです。しかし、何もかもが発展している日本では、不自由に感じることや生死をかけて働く事がほとんど無いと感じると同時に私たちが経済や技術の発展の他に彼らに強く誇れるものは何だろうか、と疑問が生じました。こうした国際交流が私に考える機会をくれたことは、とても貴重な体験となったと感じています。
今回の経験は自分自身が成長できる良い機会となりました。今後も地球や環境のために自分から出来ることを実践していきたいと思います。

今回は皆様とこのような環境貢献活動に参加できたことを大変嬉しく思っています。
私たちは自然と共存共栄しています。この自然が破壊されつつある今、世界各地で色々な自然災害が起こり、年々その被害が大きくなり尊い人命も失われている事は皆さまもご存知の事かと思います。この状況を少しでも改善していくためにこの活動に参加することの必要性を強く感じ、参加するに至りました。
一日だけの活動でしたが、非常にいい経験、環境活動が出来たと思います。地球に生きる一個人として、一企業人として、今後も毎年このような活動に参加して地球環境貢献に前向きに取り組みたいと思います。

日本は樹木がたくさんある国で、輸入しなくても大丈夫と思っていましたが、林業としての採算が合わず、輸入材が伸びている事を知り、実際に急傾斜の山で植林を体験し、実感が湧きました。産業として、又、後の世代の人にとっても大切な樹を、森を、そして環境を守っていく必要を汗とともに感じたことが大きな収穫でした。翌日のシンポジウムで、建築家の安藤忠雄氏の提唱する「瀬戸内オリーブ基金」(瀬戸内の島に100万本を植樹)にも心から賛同することができました。

植林作業は急な坂を登っての作業なので、結構腰にきました。それより、間伐作業は作業環境が平地でよかったのですが、意外にのこぎりで切れにくくまた、切った木を山から運び出す作業が体力的にとても厳しいものでした。結構な肉体労働でしたが、作業を終えた後の達成感は予想以上に大きなものでしたし、また植林や間伐の方法が学べたことはとても貴重な体験となり、参加して良かったと感じています。

森全体の環境を整えることに関して、植林する際には雑草のあるところを掘り起こしたり、他の木の根を切り取ったりという作業をしました。
間伐の際には文字通りあまり生育状況のよくない木を間引きするといった他の生命を犠牲にして全体の調和をとるようにしてゆくという点で、全体環境の最適化ということ素晴らしいことに間違いないのですが、非常にシビアな面を持っているということを学びました。

地球環境貢献プログラムへの参加の動機ですが、自然がどのようにして守られているかを体験する為に参加しました。実際の作業では、力を要する仕事でしたが想像していたよりも苦痛に感じる作業ではなかったです。今回の活動を経験して気づいたのは、自然を守るためには、長い年月と人の手が掛かるということです。この活動は自然の大切さを肌で感じることの出来た良い機会でした。

植林の際の穴掘り、のこぎりを使っての間伐。単純作業に思えましたが、全てにコツが必要な力仕事で大変でした。また、植林の際は回りに植える苗木とのバランスを考えなければならないことや、間伐は周りの木との成長バランスを考える必要があること、自然災害に備えて地滑り、土砂崩れ、洪水等を未然に防ぐという大きな意義があることを学ぶことができ、参加して有意義な体験ができました。

最近、自然災害(台風、大雨、渇水等)が今まで以上に耳に入ります。実際、台風による被害が四国で発生し、森林による、保水能力、河川の改修による治水の限界など色々な原因が言われています。そこで本活動に参加して自然の大切さや偉大さを感じようと思いました。参加してみて、森林を育てるのには長い年月と人の手がかかり、手入れを怠ると短い時間でそれまでのものが一気にだめになってしまうということを学べたいい体験となりました。

環境問題について昨今騒がれておりますが、地球環境はどのようにしているのか、一度体験したいと思い参加しました。活動に実際に参加してみて、環境とは人の手によって作るものであり、そして壊すものだと改めて実感いたしました。その中から、環境貢献とは、一人一人の地道な作業から生まれるものだとも痛感しました。今後、こういった地道な活動が将来必ず、地球環境の役に立つと思いました。

今までは興味はあったのですが、なかなか植林に参加できる機会がありませんでした。実際の活動では、急斜面での作業は山に登るだけでも精一杯でした。木を植えることはもっと簡単な事かと思っていましたが、土をかなり深く掘らなければならず、大変さを学びました。今回の活動に参加したことにより、資源を大切にしなければと痛感することができたので、参加して良かったと感じています。